なろう小説を「聴く」という選択肢——通勤で1日2話消化する方法

「あとで読む」ブックマークが387件になった日に、読み方を変えた

小説家になろうのブックマークリスト、定期的に見直す人はどれくらいいるのだろう。僕は見直さない。2年間で387件溜まった。更新通知は来る。タイトルだけ見て「後で読む」と思う。読まない。翌日にまた3件追加される。

問題は時間じゃない。時間はある。通勤で毎日往復80分、電車に乗っている。でもスマホの小さい画面で縦書きのWeb小説を読むのが、もう目がきつい。32歳。老眼じゃない、はず。でも朝の中央線で30分読むと目がしょぼしょぼする。夜は疲れていてそもそも読む気力がない。

ある日の日曜日、ソファでダラダラしながらYouTubeを見ていた。VOICEVOX の「ずんだもん」が技術解説している動画。ふと思った。これ、なろう小説でもできないかな。VOICEVOXを調べた。テキストをコピペして、一文ずつタイミング調整して、音声を生成して……。長編小説でやる作業じゃない。100万字の小説を手動でコピペする人間はいない。

CastReaderを見つけたのは、Qiitaで「テキスト読み上げ Chrome拡張機能」を検索していたとき。Chromeウェブストアからインストールして、なろうの小説ページを開いて、アイコンをクリック。3秒で読み上げが始まった。

最初に聴いたのは『転生したらスライムだった件』の最新話。正直に言う。AI音声は声優の朗読とは違う。感情のこもった叫びとか、ささやくような台詞回しとか、そういうのはない。でも「内容を耳で追う」には十分すぎた。リムルの会議シーンとか、説明パートが多い回は、むしろ聴くほうが頭に入る。目で追うと流し読みになるところを、音声だと一文ずつ確実に処理される。

翌朝から通勤で使い始めた。朝、駅のホームでスマホのChromeでなろうを開く。ブックマークの一番上にある未読の話を開いて、CastReaderをタップ。イヤホンから読み上げが始まる。電車に乗る。つり革を持ちながら聴く。画面を見なくていいのが決定的に楽。片道40分で1話の半分から全体が聴ける。1日2話。

1週間で14話。1ヶ月で60話近く消化できる計算。387件のブックマーク、このペースなら半年で全部追いつける。追いつけなくても、毎日着実に減っていくのが気持ちいい。

段落ハイライトが地味に便利。画面を見ていると、今読み上げている段落が黄色く光る。電車で「ここ、もう一回読みたい」と思ったら、その段落をタップすればそこから再生。ブラウザの中で完結するから、別のアプリを行ったり来たりしない。

カクヨムでも同じ。ハーメルンでも。アルファポリスでも。ブラウザで開けるWeb小説サイトなら全部動く。ログインが必要なサイトは、ログインしたあとにCastReaderを使えばいい。ページに表示されているテキストを読み上げるだけだから、認証とか関係ない。

R18のページも読む。質問されるだろうから先に答えておくと、表示されているテキストなら何でも読み上げる。コンテンツの種類をCastReaderが判定したり、フィルタリングしたりすることはない。

一つ注意点。なろうの小説ページには作者コメントや前書き・後書きがある。CastReaderの抽出は賢くて、ほとんどの場合は本文だけを読み上げる。でもたまに前書きも一緒に読むことがある。そういうときは気にしないか、前書きが終わるまで30秒くらい待つ。大した問題じゃない。

387件のブックマークは、3ヶ月で230件まで減った。完全消化にはまだ遠いけど、毎朝の通勤が「暇な時間」から「なろうタイム」に変わった。目を使わなくていいから、電車で立っていても平気。座れたらスマホの画面も見ながら、ハイライト追従で読む。どっちでもいい。

インストールはChromeウェブストアから。無料。アカウント登録なし。明日の通勤から使える。387件は減らないけど、減らすのは明日からでいい。今日の1話から。

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